【本>小説】わりなき恋 岸恵子
フランスと日本を行き来している編集者の女性のお話。作者の自伝的小説と言われています。
岸恵子とは?
岸恵子さんは、日本人が戦後海外旅行をまだ許されていない時代に国際結婚をしてフランスに移住した女優です。
岸恵子さんとジャン・コクトー
1961年、パリ・アリアンス・フランセーズで上演された、コクトーとの舞台「濡れ衣の妻」…3枚目は三島由紀夫が、楽屋に岸恵子とジャン・コクトーを尋ねた時の一枚…
(当時この舞台を見た日本人は三島を含め5人)>RT
7/5 ジャン・コクトー生誕
意外な大女優との写真 pic.twitter.com/WeAG9P6DXS— l.esprit.mao.asada (@lesprit_mao_26) July 5, 2021
1932年生まれで結構な高齢にもかかわらず、全然そう見えない。「お元気ですね」とかいうレベルではありません。
フランスの考え方が身についているからでしょうか。
わりなき恋のストーリー
”わりなき”とは理由がないという意味だそうです。
主人公は伊奈笙子(しょうこ)。飛行機でとなりあわせた九鬼と仲良くなっていく。
みずみずしい感性が素敵な笙子。若いときに飛行機事故で死んでしまったフランス人の夫や、プラハ、モスクワ、古くておしゃれなパリの家など海外の風景が浮かぶ美しい世界感です。横浜のお屋敷や友人のタワーマンションなどもとても素敵に描かれています。
ただ、何を考えているかわからない九鬼にはムカつきます(笑)
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