【本】大前研一 2023~24日本の論点「超円安」「分断化」を生き抜くリスキリング革命②

大前研一さんの本 『2023~24日本の論点「超円安」「分断化」を生き抜くリスキリング革命』のお話です。

こんな人におすすめ
  • エネルギー市場や経済に興味がある人:
    • 原油価格の変動とその影響について詳細な情報が得られる。
  • IT業界や技術者の働き方に関心がある人:
    • 日本とアメリカのIT人材の働き方の違いや、IT人材の問題点と改善策について知ることができる。
  • 国際政治や民主主義の現状に興味がある人:
    • 民主主義の減少や国際情勢の変化についての情報が提供されている。
  • 国連や国際機関の運営に関心がある人:
    • 国連の常任理事国の権限や構造的問題について理解を深められる。

1つでも当てはまっていればOKです!


原油価格上昇

ここ数年で原油価格が高騰

2020年秋 1バレル 40ドル

2021年秋 1バレル 80ドル

※1バレルは約159リットル

 

1ドル160円のとき1リットル80.5円か。

原油とガソリンの関係

日本で原油とガソリンの関係はこんな感じ。

参照|なぜ原油価格が7倍になってもガソリン価格が7倍にならないのか?(ダイヤモンドオンライン)

日本はガソリンにかかる税金が40~50%を占めています。

アメリカはこの税が少ないので原油価格の影響をもろに受けるそうです。

この話は「なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?」(平野薫・著)という本にあるそうで、

  • なぜ新幹線の駅は片側だけ発展しているのか?
  • なぜプロレスラーの生活はプロボクサーより安定しているのか?
  • なぜ最近からあげ店が急増しているのか?

などなど、とても気になるトピックが満載です。

各産油国では原価が極端にちがう

サウジアラビア 2ドル!!

ブラジル 60ドル

ベネズエラ 10ドル

アメリカ(シェールガス) 40ドル

 

サウジアラビアは何があっても余裕な態度。そりゃそうですね。

日本のIT人材は教育が悪い、低賃金

日本のIT人材の72%がIT企業にいる。

当たり前じゃない?と思いそうになりますがアメリカでは35%。

幅広い業種にIT人材が常駐しています。

トレーダー600人がエンジニア200人に取って代わった

ゴールドマンサックス証券では

2000年、トレーダーが600人いた

今、トレーダーは2人!!コンピューターエンジニアが200人。

生産性を3倍にしたことになる。そんな人材なので給料も高い。

 

日本のIT人材は派遣社員のようなもので、エンジニアは企業に呼ばれてシステムを作る。

実情が分からないため企業から使いにくいとクレームが来る。

企業側はITに疎いので修正にかかる労力がわからない。

エンジニアはサービス残業をするなど拘束されがち。

 

IT人材の価値をあげなければならないし、企業の内容をよく知る社内IT社員が増えないと。

日本の生産性が低い要因。

直近10年の間に民主主義国家に住む人口は2割減少

今や世界の10人中7人が強権国家、3人未満が民主主義

少数の民主主義の中でもアメリカの力が弱まってきて乱れている。

ドイツはロシアとケンカしたくない。

 

国連は烏合の衆

烏合の衆とは秩序なく群れている集団のこと。

常任理事国5カ国の権限が強すぎ。

常任理事国 米・英・仏・露・中の5カ国。第二次世界大戦戦勝国。

権限が強すぎる

  • 核兵器保有を認められている
  • 拒否権がある。1国でも反対したら止められる

露・中は加入当時の国家とは違うのに5カ国として引き継いでいいのか?

  • 今のロシアはソ連とはちがう
  • 今の中国は中華民国とはちがう

その他は蚊帳の外

その他の国は等しく権利が低い

日本、ドイツ・・・不安定な小国・・・

どれも1票の同じ権利

まとめ

  1. 原油価格の高騰とその影響:
    • 2020年秋には1バレル40ドルだった原油価格が、2021年秋には1バレル80ドルに上昇。
    • 日本ではガソリン価格の40~50%が税金であるため、原油価格の変動がガソリン価格に直結しない。
    • 産油国ごとに原価が異なり、サウジアラビアは2ドル、ブラジルは60ドル、ベネズエラは10ドル、アメリカのシェールガスは40ドル。
  2. IT人材の問題と改善点:
    • 日本のIT人材の72%がIT企業に集中しているが、アメリカでは35%で幅広い業種に常駐。
    • 日本のIT人材は派遣社員のように扱われ、企業とのコミュニケーションが不足しがち。
    • 社内IT社員を増やし、IT人材の価値を向上させる必要がある。
  3. 民主主義の減少と国際情勢:
    • 直近10年で民主主義国家に住む人口が2割減少し、現在では世界の10人中7人が強権国家に住んでいる。
    • アメリカの影響力が弱まり、国際情勢が不安定に。
    • ドイツはロシアとの対立を避けたいと考えている。
  4. 国連の問題点:
    • 常任理事国(米・英・仏・露・中)の権限【核兵器保有が認められる/拒否権を持つ】が強すぎる。
    • 現在のロシアや中国は加入当時の国家と異なるが、権限が引き継がれている。
    • その他の国は等しく権利が低く、パワーバランスが不安定。

よろしければ読んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。
     

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