ママレードを”オレンジジャム”と呼ばない理由

オレンジのジャムは「ママレード」というのはなぜか、というお話です。

トーストを食べているとき、ブルーベリージャムはおいしい。でも私はママレードのほうが好きだな。食が進むしテンション上がる気がする。なんて考えていました。

そういえばイチゴジャムやブルーベリージャムとちがって、なんでママレードだけオレンジジャムと呼ばないのだろう？疑問に思って調べてみました。

---

ジャムとの製法の違い、皮がある

ジャムは果実をそのまま煮詰め、ママレードは柑橘類の皮を刻み、絞った果汁で煮詰めるという違いがあり、ママレードのほうが手間がかかっています。

• ジャム　①鍋に放り込む　②煮詰める
• ママレード　①皮と実を分ける　②皮を細かく刻む　③実から汁を搾る　④鍋に放り込む　⑤煮詰める

ママレードの語源

説①マルメロという柑橘が初めに使われた

マルメロはかりんに似た果物だそうです。

説②大量の柑橘を調理することになった女性が、息子に手伝ってもらおうと、「メアー　マ　レイド」と叫んだ

使い物にならない苦いオレンジを大量に仕入れてしまった夫。妻のジャネットがメアーという息子を手伝わせて砂糖で煮詰めて食べられるようにした。息子を呼んだ時の言葉が「メアー、マ レイド」だった。

この商品はダンディーマーマレードと言って、今でもスコットランドで人気だし、アンティーク容器の収集家もいるそうです。

DUNDEEマーマレードジャー♪（n‐margeさん）

どちらが正しいにせよ、日本に入ってきたときにはすでにマーマレードで、ジャムとは呼んでいなかったそうです。

ジャムとの性質の違い、あったまる

イギリスではママレードとジャムを使い分けていたそうです

• 柑橘の皮は体をあたためるため、ママレードは朝トーストに塗る
• ジャムはスコーンに塗ったり夜に使う

日本でも柑橘類は寒い冬に重宝します。風邪予防にミカンを食べたり冬至の時は柚子湯に入ったり。

他のジャムより食が進んだり元気になる気がするのはそのためかも？

 

またイギリスではスリーフルーツマーマレードという商品が良く売られていて、皮の美しさが見事なようです。

参照：ジャムとマーマレード、そして私の好きなスリーフルーツマーマレード（UK  Warkerさん）

↑めちゃめちゃ写真が美しいです。

ジャムとの用途の違い、鶏肉に合う

マーマレードは鶏肉をやわらかくし、さわやかな風味もプラスします。
そういえば小学校の給食に”鶏のマーマレード煮”があって結構好きでした。確かクリスマスのころに出てきます。

甘いものがあたためられて肉料理に入っている・・・敏感な子どもたちだから、受け付けない子ももちろんいました。

大人でも賛否両論ありそうなのは、酢豚のパイナップル、スウェーデン風ミートボールのジャム（IKEAのメニュー）のごとく。
わたしはどれもこれも好きですが、夫さんは苦手なようなので家で作ったことはありません。
そうだ、今度一人の時にやってみよう！！！

パンをガマンしている方へ　じつは健康にいいかも？

パンが大好きだけど、糖質が多いしごはんより健康に悪いと思って控えていたり、罪悪感を感じながら食べている方もいらっしゃるでしょう。

でも食パンの栄養は白米に比べて タンパク質 4倍以上、カルシウム 7倍以上 というデータもあります。

参照：パンが健康志向の方におすすめの3つの理由（堺の手づくりパン創作工房プランタンさん）

余談・どうしても頭に浮かんでくる、あのマンガ

私と同じ世代なら、ママレードと言う文字を見ると、頭に浮かんでくるマンガがあると思います。

そう「ママレード・ボーイ」。

両親が離婚して元同級生と交換結婚してみんなで住んじゃえということで、急に同居することになった高校生の一人息子・娘のラブストーリーです。

って文字にするとすごい状況ですね。あまり触れてはいけない家庭のような・・。

少女雑誌りぼんで連載され、日曜の朝にテレビアニメもやっていたので男性もみたことがあるのでは？

ママレードの由来を知ってよかったこと

最後までお読みいただきありがとうございました。