【手続>確定申告】自己都合退職した人の場合・セルフ年末調整編(確定申告A)やらないと損
確定申告の書類を書いてみたら、あら今年わたし所得ゼロ円?そして○円の還付金がもらえそうだよというお話です。
2020年に会社を自己退職したまっしろめです。
確定申告は難しい難しいと聞くけどどう難しいんだ?
10年以上会社員をしていたので、税金には無頓着で、確定申告をしたことはありません。
退職したあと他に収入はなかったので、確定申告は別にしなくていいのかな?
そうとは言い切れません!源泉徴収分が返金される場合もあるそうですよ!
FP(ファイナンシャルプランナー)2級を持っているものの、初のセルフ確定申告・・見守ってください。
e-Taxと手書きの差
e-Taxはネットから提出できる確定申告。コロナ禍の中、ぜひ使いたいシステムですよね。
ですが、2021年1月現在、登録にはマイナンバーカードの読み込みが必要です。私はマイナンバー通知カードを持っているだけで、マイナンバーカードを作っていません。ですのでe-Taxは使えません。
マイナンバーはわかるのにその数字だけでは使えないというところがポイントです。
手書きでは、マイナンバー通知カードは住所・名前が変わっていない場合は使えます。ですが、私のように引っ越し・入籍して両方変わっている人は使えませんので、マイナンバーの書いてある住民票等を発行しましょう。2020年5月以降、マイナンバー通知カードの新規発行(住所・名前変更)は廃止されました。変更したい人はマイナンバーカードを作りなさいということですね。
ということで私はe-Taxではなく手書きで行います。
↓↓公式サイトはこちら↓↓
(外部)|e-Tax国税電子申告・納税システム/e-Taxを始めるための準備をする
第一表はA・Bどちらを使うかチェックする
まず用紙は第一表のAとBがありますので、自分はどちらになるかチェックしましょう。
Aは収入が給与のみの人向けのシンプルなもので、Bは副業収入・家賃収入・多い退職金など色々な種類の収入を全部含めて書けるものです。

A

B
ぱっと見おなじですが、Bが若干行が多いです。
給与以外の収入がない人は、確定申告Aを使用していきます。用紙はA第一表、A第二表、添付書類台紙があります。国税庁HPからダウンロード、または税務署・確定申告作成会場などで一式もらえます。
まず、住所、名前、個人番号(マイナンバー)等の基本情報を書いていきます。
↓↓確定申告書Bを使うときは給与収入以外に、株取引のマイナスがあれば確定申告B・・(私は株取引のマイナスがあったので、確定申告書Bを使用しました)
超余談:確定申告で2種類から選ぶと言えば、白色申告・青色申告という言葉を思い浮かべる方もいるかもしれませんが(私です)、これは自営業の人の帳簿についてのことなので、第一表のAとBは関係ありません。Bを選んだ後の話です。
源泉徴収票の内容を書きだす
確定申告Aの第一表(令和二年分以降用)を使用していきます。
退職後、源泉徴収票をもらっていると思いますので探しましょう。もらっていない人は元職場に問い合わせましょう。
【収入金額等の欄(緑色)】
1行目の給与”ア”(〇囲み文字)に源泉徴収票にある”給与・賞与の支払金額”の金額を記入します。私は1,651,500です。
”イ~カ”は無ければ飛ばします。
【所得金額の欄(水色)】
所得金額等の給与”1”(○囲み数字)は、まず給与所得金額を給与所得控除の表(国税庁HP)により計算します。
私は162.5~180万以下なので、収入金額×40%-10万円で計算します。結果560,600となりました。(※この金額を”1”に書かないように注意!私は最初間違いました~!!!)
これを”ア”から引いたものが ”1”です。1,651,500-560,600=1,090,900
”2~7”がなければ飛ばします。
”8”にも同じ1,090,900と書きます。
【所得から差し引かれる金額の欄(赤色)】
社会保険料控除”9”は、会社からもらった源泉徴収票にある”社会保険等の金額”と、退職後に自分で払った国民健康保険と、国民年金の金額を足します(12月31日までの分)。
私の場合、社会保険等の金額254,565+国民健康保険200,100+国民年金99,040=合計563,705です。
生命保険など
生命保険料控除”11”は、生命保険・個人年金保険・介護保険の3種類あり、生命保険料控除(国税庁HP)を参考に最大各4万円ずつ×3=12万円までなので合計を記入します。
私の場合は生命保険4万円、個人年金保険4万円、介護医療保険7,956円なので、合計87,956でした。
基礎控除”20”は所得が2400万円以下なら全員480,000と記入します。
”9”~”20”までの計、”21”は1,131,661でした。
寄付金・ふるさと納税
寄付金控除”24”は、ふるさと納税をおこなったので、使った金額から2000円を引いて記入します。一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除) 3.寄附金控除の金(国税庁HP)を参照。
私の場合は8,000です。楽天のシュミレーションでお得になる金額を調べてやってみたのですが、これがなくても所得はマイナスなので寄付金控除はいりません(笑)。返礼品のいくらはおいしかったですが。今やっている所得税には効果ありませんが、住民税のほうには効果あるかもしれません。
【手続>確定申告】ふるさと納税 北海道鹿部町のいくら&楽天ポイントも獲得
合計”25”は、1,139,661となりました。
”8”と比べると”25”の控除合計のほうが多いので、課税所得がマイナスになりました。退職後も国民健康保険、国民年金、個人的な生命保険料を歯を食いしばって払ったかいがありました。(最初から知っていたわけではなく、結果論です・・)
税金の計算
【税金の計算欄】
第一表の右半分に行きます。
課税される所得金額”26”は000と印字してありますが(千円以下切り捨てのため)、わたしはゼロなのでそのままにしておきます。
上の26に対する税額”27”も0です。
差引所得税額”36”も0です。
再差引所得税額”38”も0です。
復興特別所得税額“39”も0です。
所得税及び復興特別所得税の額”40”も0です。
源泉徴収税額”43”は源泉徴収票に源泉徴収税額が書いてあるのでそのまま記入します。私は39,299です。
申告納税額は納める税金”44”還付される税金”45”に書きますが、
マイナスなら還付されるほうなので、”45”に39,299と書きます。
これだけやったのに源泉徴収票に書いてある金額がまんま還付金額という結果になるとは、苦労します。(まあ、還付される側なので全然ありがたいですが。払うために苦労して計算すると考えるとそりゃ苦痛ですよね・・しかも確定申告を外部依頼したりして料金払うならなおのことダメージ・・笑)
つづいて、第2表の書き方です→【手続>確定申告】第2表・自己都合退職した人の場合・セルフ年末調整編
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