【プチ旅>京都】和菓子 京都鶴屋鶴寿庵 新選組ゆかりあり。壬生寺、前川邸もすぐそば
新選組にゆかりのある、壬生寺界隈の和菓子屋さん「京都鶴屋鶴寿庵」のお話です。
京都市観光で穴場、定番でない、行ったことないスポットを開拓するなら、壬生寺界隈いいですよ。あちこちに新選組のグッズはイロイロ売っていますが、ゆかりがある地で詳しく知りたい、浸りたい方はこちらへいきましょう!(新”撰”組の漢字派のかたご了承ください)
壬生寺の帰りに、近くの和菓子屋さんの店先の抹茶どら焼きの看板がめちゃくちゃおいしそうだったので立ち寄りました。
- 新選組に興味がある
- 和菓子が好き
- 京都で人が少なめの穴場を探している
1つでも当てはまっていればOKです!
本記事の内容
新選組ゆかりの壬生寺とは、どこにある?
新選組は元々壬生浪士(Wikipedia)という集団から派生したものであり、京都の壬生(現在は京都市中京区の一角)という地に根付いています。壬生寺(外部記事)は阪急四条大宮駅の南西に徒歩10分程度で行ける場所にあります。新選組が大砲の訓練など戦に向けて鍛錬をしたという記録が残っているようです。お寺の中でいいの・・?という感じですよね。壬生塚の資料館の中に、”お寺は迷惑をこうむった。”と書いてある箇所を見つけ、やっぱそうか・・と思いました。でも現代となってはそれが観光アピールになっているから不思議ですね。
壬生塚は有料で200円ですが平安時代の仏像など見られますし、新選組局長の近藤勇のお墓などもあるので入って損はしませんよ!余談ですが、お寺の中で壬生塚にだけスズメとハトがたくさんいました。なんか居やすい空気があるのかなあと不思議でした。
京都鶴屋鶴寿庵で買った和菓子と、歴史
壬生炮烙(どら焼き・抹茶)
まず看板で見ておいしそうだった抹茶どら焼き。
最近のどら焼きは中身のボリュームがあったりクリームや栗などが入っていたりで、ボコッと分厚い物が多い気がするのですが、この商品は違います。
生地にしっかり厚みがあり、あんはほどほどなので、どら焼きの丸みがなだらかです。そして生地は甘すぎず抹茶の味がしっかりしました。抹茶クリームとか抹茶ラテとか、抹茶味ってけっこう甘いものが多いですが、こちらは本格派です。
壬生の郷(大納言あずきと鶏卵素麺のハーモニー)
”鶏卵素麺”という黄色い糸の束のような和菓子が気になり、となりに”壬生の郷”という品がありました。サンプルの見た目から、鶏卵素麺を短く切ったものが壬生の郷だと勘違いし購入しました。
黄色一色を想像し箱を開けてみると、茶色?しかも、四角い塊です。
切ってみるとほとんどはあずきで真ん中に鶏卵素麺があらわれました。お店のサンプルは、鶏卵素麺の大と小(?)だったようです。
とんだ勘違いでしたが、このあずきが羊羹ではなくつぶあんで、鶏卵素麺も若干油っこい気がする(あんこに比べると水分が少なめでしっとりしていない印象)ので、一部に挟まっているくらいでちょうどよい上品な味わいかなと思いました。結果オーライです。
新選組にゆかりあり
鶴屋鶴寿庵さんも新選組にゆかりがあり、八木邸(外部記事)と言って、のちに新選組となる浪士たちの宿舎として屋敷を使わせていました。新選組発祥の地とも言われます。果てには近藤勇の前の局長である、芹沢鴨が処刑された屋敷だそうです。
浪士を預かって、新選組の活動させたり、屋敷の中で処刑を行ったり、自分の家がそんなことに使われるなんて散々でしょうね。でも、壬生寺と同じように現代ではめちゃくちゃ貴重なエピソードとして魅力を持つことになるのですから、皮肉なものです。
和菓子屋さんは八木家の末裔の方が営んでいるそうで、八木邸跡ではなく現役八木邸です。
お店の奥に見学できるコースがありました。時間がないので見学できませんでしたが、興味深い場所でした。
新選組ゆかりの旧前川邸も近くにある
旧前川邸(公式)は、今では前川家以外の方が住んでいるので、”旧”と付きます。八木邸の向かいにあり、八木邸と同様に新選組の浪士たちの宿舎でした。
現在の持ち主は第2次世界大戦期の混乱の中で譲り受けたそうで、新選組が使用していたことを何年もの間知らなかったそうです。今では立派に保全されていますので良い人に譲られて良かったと思う次第です。
土日祝のみ、玄関から屋敷の手前の方まで入れるようになっており、新選組関連のグッズ・お土産を買うことが出来ます。(2021年1月現在)
NHK大河ドラマ「新選組!」の撮影に使われたものや役者さんのサインが置いてありました。私もこの作品はとてもハマっていたため、新選組の隊員の名前を聞くと役者さんの顔が浮かびます。主演・近藤勇役は香取慎吾でしたが、副長の土方歳三役の山本耕史さんがとにかくかっこよかったんです。旧前川邸のお店の方も同じ趣味なのか、土方(山本)の写真が数多く飾ってありましたよ!
この作品は三谷幸喜監督で、藤原竜也、オダギリジョー、山口智充(ぐっさん)、山本太郎(現在政治家)、中村勘九郎、佐藤浩市などなど超豪華メンバーが隊士を務めていました。
堺雅人が演じた山南敬助(こちらも名演)が処刑された部屋なども旧前川邸の敷地にあり、そこは見学できませんが、貴重なところへ来た実感がわきました。
大河ドラマのフィルターがかかってしまいましたが、純粋に史実好きな人、また新選組の他の作品やマンガ・アニメが好きな人は心の中で熱く燃えると思います。
新選組のマンガと言えば、「風光る」も友達に借りて読みました。新選組に性別を隠して入った少女(架空の人物?)のお話です。こちらの作品では沖田総司がフィーチャーされています。
壬生寺の周辺は、この狭い一帯で侍たちが日本の歴史に関わる行動を起こしたのだなあと感慨深くなる場所です。
京都鶴屋鶴寿庵 を知ってよかったこと
- 昔ながらの抹茶スイーツの風格を知った
- 鶏卵素麵という和菓子の素材を知った
- 新選組に思いを馳せて、再度調べるきっかけになった
よろしければ試してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。