【本>社会】千原せいじ ニッポンどうなん

千原せいじと言えば「千原兄弟」として弟の千原ジュニアと漫才コンビを組んでいるお笑い芸人。

ジュニアは司会をしていたり、芸人仲間としゃべっているイメージがありますが、せいじは自由人でつかみどころのないイメージ。アフリカなどの文化の違う国に体当たりででロケしている姿を思い浮かべる人も多いかと。

そんな千原せいじが、なんで?と思ったことを専門家の先生に話を聞きながら、自分の意見をまとめたのがこちらのほん「ニッポンどうなん?」。

読んでいる途中で、えっこれ書いてるの千原せいじで合ってる?!ともう本当に何回も混乱しました。非常に要点を付いていて、だいたいの日本人は何がわかっていないのか、諸国からみてどれだけ変わっているのか芸人らしくリズムよく書かれています。

「すべらない話」などによく出るジュニアがおもしろいのは良く知っていましたが、せいじも話がめちゃくちゃうまいということ。そして、”芸人はアホなように見せてるけどホンマは頭いい”と言うことを、心の底からは理解できていなかったことを、千原せいじ氏の文章を読んで感じました。

日本の税金は高いか

税金が高いか低いかを言う前に、自分がいくら税金を納めているか把握していることが大事。確定申告をする自営業者はわかっているが、サラリーマンなどの勤め人はわかっていないことが多い。

会社や勤め先から年末調整の書類をもらっても、最低限の名前だけ書いて提出している人は多いと思います。めんどくさいからその書類の意味も追求せず。

私も昨年退職して初めて自分で確定申告をやるはめになりましたが、結果的にやれてよかったです。給与から税金を源泉徴収されたまま放っておいて損してた・・・と気づきました。すごくいろいろな種類の所得控除というものがあるので、知れば知るほど所得(給与)金額から引くことができて、そこにかけられる税金をへらすことができます。

もっとも身近な消費税を例として考えましょう。10000円のコートを買ったら消費税は10%の1000円ですが、割引シールが貼られていてこのコートを6000円で買えたら消費税は600円。本体の価格が下がれば税金も下がる。

こんな感じで所得(給与)に割引シールを貼るように所得控除をくっつけて、所得税をへらせる大バーゲンの大チャンスが確定申告。そうイメージすれば、みんなやりたくなるんじゃないでしょうか。

退職後の手続&確定申告まとめ

日本は夜の経済活動で他国より損してる

この本は2019年に出版されているのでコロナのことは書いていないのですが、一年後にもう夜は全部ダメでコンビニくらいしか営業できない状況になってしまいました。

夜の店=あやしい というイメージが日本では強すぎるようです。

他国では演劇・ミュージカルや音楽ライブ、スポーツ観戦などが20:00とか21:00とかで日本より遅い時間に始まり、電車ももっと遅くまで走っていたりするので、会社員でも軽く夕飯を楽しんでから遊びに行くことができるそう。

日本は平日なら18時とか19時に始まったりするので、普通の勤め人は間に合わない。私も会社員のときは有給とか半休を取ってライブに行っていました。帰るころにはおなかはすいてるけど店はあまり開いてないし、ゆっくりしてたら電車がなくなるので慌てて帰っていました。

映画館のレイトショーなら20:00以降に始まったりすることもあるけど、これも終わった後には何もお店が開いていないので焦って電車に帰ったり、そもそも車で来て帰ったりするイメージがあります。

平日夕方の限られた時間と土日の開催。日本のこんな状況は出演者や運営団体にとっても大いなる機会損失です。

一応、仕事を持っていない主婦層は平日の昼間に動くこともできるので、日本のカルチャーは主婦を中心に発展しているという傾向も?!ただ主婦は自由になるお金が少ないことも多いので、お金をいーっぱい使ってくれそうなビジネスマン等が演劇やスポーツ観戦に行くことができないのは、日本の文化の発展を妨げているともいえる。非常にもったいないですね。

 

この他にも日本の漁業と漁師の人数についてなど、かなり斬り込んだ内容が載っているのでめちゃめちゃ勉強になります。せいじさんのきさくさと内容の深さをあわせもつスゴイ本なので、特に、テレビが好きで読書苦手だな~って人にはぜひぜひおすすめです。

 

 

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