【本】日本で100年生きてきて むのたけじ

東北のことを考え、尽くした、むのたけじさんの本のお話です。

むのたけじとは

語り手、むのたけじは戦前・戦中を朝日新聞の記者として過ごしました。

戦況などの事実を捻じ曲げた報道をしたとの思いから終戦後すぐ退職します。

その後は生まれ育った秋田で「たいまつ」という新聞を発行していました。

100歳近いとは思えない軽快で緻密な言葉に驚きます。

むのたけじの根性

100歳近くともなれば本を出すだけでもすごく、抽象的な言葉や、教えのようなものが多いイメージがあります。

むのたけじは違う。まだ戦っています。

寿命がある限り、日本がよくなるように戦うつもりなのです。

戦争を経験した自分たちの世代が、戦後にきちんとけじめをつけなかったという責任がある、との考え方も、むのたけじを動かす大きな力となっています。

また”東北(地方)”は古代から厳しい環境に置かれ、今でも差があることを何とかしたい、という思いも強いです。

この本が発刊した2015年の1年後、2016年にむのたけじは101歳で亡くなってしまったようです。

やりかけたことが多く無念だったと思います。だけど「長年生きてきて気づいた、人間は楽しむため、喜ぶために生きているんだ」というふうに明るい面も併せ持つむのたけじ。

これはこれでやり切った、と思いながら逝かれたことを願います。

先人たち

むのさんや、半藤さんのように戦争を経験し、生き残り、極限まで考えてきた人たちが急速にいなくなっています。

でも直に聞けないからと言って、ほうけているわけにはいきません。

残された書物や音声や映像から読み取れること、知っておどろくことは無限にあります。

これからどんな時代になるかわからないけど、この方たちが経験したことはきっと一番の教科書になるはずです。

メルカリ出品中

むのたけじさんのインタビューがのっており、その他生活情報もたのしい「雑誌・いきいき2015年8月号」

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