【本】中くらいの幸せはお金で買える 藤原和博 結論「時間」を買うのが最重要

お金の使い方をもっと練習すれば、われわれの幸福度はあがるはずだと教えてくれる本『中くらいの幸せはお金で買える』のお話です。

 

中くらいの幸せってなんだ?

日本人の自覚する自分の幸せ度って、世界の中ではだいぶ低いという情報はよく目にします。

”世界幸福度ランキングでは日本はかなり低い。
大きい幸せを得るには時間がかかり、お金では買えない。例えばスポーツの試合で優勝するなど。小さい幸せは時間がかからなくてお金もかからない。例えば、今の現状が恵まれているなと気づくこと。そうではなく、お金をうまくかけることで得られる幸せが中くらいの幸せ。
日本人はお金を持っていないことはないのに、使い方がまずいので幸福度が上がらない。具体的に言うと1万円~100万円の使い方が欧米諸国より下手。(価値や相場がわからない)100円、1000円の使い方を練習してうまくなったように、練習が必要。問われるのは自分なりの価値軸であり、鑑定眼であり、相場観。お金を少しずつ使って、これでいいんだと自分が納得できるだけの自信をもつこと。”

日本の低さと正反対に、フィンランドなど北欧は幸福度が高い。中くらいの幸せをうまく得ている。

(参照:フィンランドを知るためのAtoZ 世界一幸福な国ランキング三連覇のヒント!

”おお、この人はこういう人なのかと記憶に残る、レアな存在になるためにお金を使う。ヨーロッパの貴族たちだって、何代もかけて、幼いころからお金をいかに使うか、寄附するかという訓練をしているからできる。ラクしてコツを身につけるのは難しい。数をこなす”

ほお、最後の言葉は株式投資を応援してくれているかのようだ。(違)

”人に喜ばれる知識、スキル、しゅみ、人脈を持つ。様々なコミュニティから「懐かしい存在」でい続ける。みんなに認められ、承認される「懐かしさ」が自分の幸せの源泉になる”

”会話が面白ければ人生はハッピー。会話の豊かさは、人生の豊かさ。幸せ感の増大。人との絆を作り出すものは会話。相手にきちんと印象を残すことが出来るか。ブログやツイッターでも。よい会話ができる生活を送っているか。二択の時。物語係数が高いほうを選ぶ。レアさのインパクト。年賀状にもレアさを出そう。
一緒に仕事をする人には、個人的な質問を連発して共通点を見つけ、それから仕事した方がうまくいく”

懐かしい存在って、過去の人になってしまったように感じる言葉だけど、自分の環境が変わった時、例えば転職や独立や結婚や定年退職したときに昔の知人に連絡を取りたくなることを考えれば納得。

時間を買うのが最重要

著者も最重要だと言っているし、読んだ私も最重要だと思ったのが「時間を買う」です。

”時間にゆとりがある人は「時間を買う」ことを遠慮なくやっている。時間を買って何をすればいいか分からない人はまず読書をしよう。教養を磨く、地域社会に貢献する、体を丈夫にするなどでもいい。クリーニングや外食、テイクアウトですでに時間を買っているのだから、置か年に余裕があるならもっと増やせばいい。なんでも自分でやろうとして時間貧乏になるのは最も避けないといけない。”

”自分の時給を上げるにはどうしたらいいのか。年収が高くても拘束時間が長いと時給は多くない。仕事にどちらがえらいとかいう優劣はないのだがアルバイト800円/時とコンサル業の80000円/時には100倍も差がある。この差は希少性=レアさ。誰にでもできるマニュアルワークほど時給が低い。レアカードなら高く取引されるどうやったらレアさを深められるか?外注して余った時間でチャレンジすることだ。”

うちでは床拭きロボット「ブラーバ」を使っています。掃除機ロボット「ルンバ」を使っているご家庭は一定数いるかもしれませんが、最近は掃除機のコードレス化・軽量化でそんなに大変ではないことも。それより床を水拭きする方が面倒なもの。バケツに水を汲んで雑巾を絞ってかがんで床を拭く。こちらの大変な作業をロボットに任せた方が皆助かるのではないかと思います。強いて言うなら窓ふきロボットとかも出てほしいですけどね。

”20世紀後半に必要だったのは「情報処理力」例えれば、場所が決まっているジグソーパズルを早くやる力。21世紀の今は「情報編集力」レゴのブロックを組み合わせてオリジナルな何かをつくる力。”

自由に物を作れる子どもより、正答率が高い子どもを賢いと言う空気がまだ続いていないか。お金持ち、高収入になるのは正答率が高い子どもだと、われわれはまだ間違えていないか。いや、いるだろう。

”ITを使ったり外注して事務処理やルーチンワークをする時間を削りクリエイティブな時間に充てる。情報を消費する側でなく生み出す側になる。それが情報社会で幸福度を上げることにもなる。貯金というのは中くらいの幸せと真逆の考え方だ。”


著者 藤原和博

東京大学卒業後、リクルートに入社。民間出身ながら公立中学校の校長も務める。
著書も多数で、『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』は絵本作家・オンラインサロン経営者でもあるキングコングの西野亮廣も絶賛。
さだまさしに似ている。


感覚が合うと思っていただけた方は、読書&映画まとめにも掘り出し物があるかも。


 


 







Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です